踊る!ハシモト研究所

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夢十一夜

こんな夢を見た。

それはある夜、家に帰った時に起きた出来事。
その夜もバイトで疲れ果てていた。
いつものように自転車にまたがり、家に帰ってきたその時、事件は起きた。

生ぬるい風が吹いていた。
やっと家に帰ってきた。
疲れた体をなんとか動かし、家の扉を開けようとした。
しかし、その時何かを感じたのだ。

誰かに見られているような気がする…

悪寒を感じた。
あたりを見渡してみると、後ろから自分のことを見つめている男がいるのに気が付いた。

しかも、その男、普通じゃない。
物凄く醜い顔をしていた。
顔は赤く腫れあがり、目の片方は潰れている。
鼻は曲がり、口は片方が下品に垂れ下がっている。

「早く家に入ろう」
急いで扉を開けようとしたその時、男が猛然と走ってきて、僕の胸元に飛び込んだのだ。

僕は必死で抵抗した。
男は必死でつかみかかってくる。

しかし、それだけではない。
何かを叫んでいるのだ。
私は、その叫びを聞く余裕などなかった。

男は突然つかみかかるのをやめた。
そして、何事もなかったかのように去っていったのである。

それから、私は平穏な日常に戻った。
大学に行き、バイトをし、友と語り合った。

そして、何日か経ったある夜、あの醜い男の叫びが思い出されたのである。

あの夜、男は、

「義理堅くあれ」「恩は返せ」「借りは作るな」

と叫んでいた。確かにそう叫んでいた。

もしかすると、あの男は僕の「良心」だったのかもしれない。
日々の生活にかまけて、忘れていた良心が僕の前に現れたのだ。

えてして、良心は醜い顔をしているものだ。