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【書評】多読術 松岡正剛

本が好きだ。

本を読むのはもちろん好きだし、何より本屋が好きだ。

知らない駅に降りたら、必ず本屋に寄る。

ただ、そこで実感するのは、

こんなに読みたい本がたくさんあるのに、自分は全然読めていないなぁ

ということ。

皆さんは、そんな風に思ったことはないだろうか。

 

本を早く読めるようになりたい!

本をたくさん読むためには、どんなことをすればいいの?

そんな悩みをずっと抱えていた。

その時出会ったのがこの本だった。

 

多読術 (ちくまプリマー新書)

多読術 (ちくまプリマー新書)

 

 「多読術

なんと魅力的なタイトルだろう。

しかし、タイトルに踊らされることなかれ。

この本は、ただのハウツー本ではない。

普通は「多読術」と聞くと、

多読(するための)術(の紹介)

だと思うだろう。

しかし、この本は違うのだ。

本書の本質は、

多読(が出来る人の)術(の紹介)

というもの。

つまり、多読が最初からできる天才肌の人の方法の紹介という感じのものだ。

しかし、天才から学び取ることはたくさんある。

その中で、特に参考になった「多読術」を紹介していきたい。

多読術 5選

其之1 「守読」

守読とは、「全集読書」のことである。全集を通読するのである。

この全集読書は、読書の頂点であると著者は語る。

なぜ、全集読書が読書の頂点なのか。

それは、全集読書は書き手の考えを構造的に読み解くことができるからだ。

その書き手の思いや考えすべてを包括して、組み立てることができるからである。

ただし、この全集読書は非常に難易度が高い。

わからなくて、当然。

そのわからないと感じるときに、読書する力は上がると著者は語る。

わからないと感じて当たり前の「守り」の読書。これが、全集読書であり、「守読」なのである。

其之2 攻読

攻読とは、『こちら(読者)の考え方をまとめていったりするための読書法』のこと。

読書をすると、著者の考え方と自分の考え方が混合され、新たな考えが生まれたり、考えがまとまったりする。

これを目標にするのが「攻読」

其之3 目次読書法

本を選ぶ時、最初に目次を見る。

そして、その本の内容を想像する。

これが目次読書法。

自分の気になることがテキストの”どの部分”に入っているのか、それを予想しながら読むことができるようになる。

其之4 本をノートとみなす

本は、ただ読むだけではもったいない。

たくさんの書き込みをして、理解を深めるべきだ。

とは言っても、本に書き込むのは気が引ける。

そんな人は、本を先人が築き上げてきたノートだと思おう。

ノートならば、マーカーを引くのは当たり前だし、自分の考えもメモすべきだ。

このようにすれば、読書の理解度が飛躍的に上がる。

其之⑤ 本をマッピングする

本には関連書がある。

関連した本を一緒に読むことで、読書の理解の質を上げるのが、「本のマッピング」

著者は、

こちらが似たものだと思えれば、本はどんな本でも関連して速く読める

 とも述べている。

関連書籍を読むことで、読書の理解度・読書のスピードが上がる。

まとめ

5つの「多読術」を紹介してきた。

本をたくさん読むためには、これらのテクニックも大切だ。

しかし、テクニックだけでは、足りない部分がある。

著者も

速読術のノウハウ本なんてあまり頼りにしないほうがいい

 と述べている。

本当に大事な事は、「どれだけ本が好きで、本の読み方を自分なりに工夫できるか」ということだ。

今回は松岡正剛先生の多読術を見てきたが、人には人の多読術があるはずだ。

その多読術を参考にしながら、自分の多読術を完成させることが大切だ。

今回は紹介しなかったが、松岡正剛先生の多読術の中には

寝ないこと

 遊びや息抜きも読書でしていく

 という、ちょっと常人にはまねできないような離れ技も入っていた。

これらができる人は真似をしてもいいが、やはり自分の多読術を完成させたいところだ。